学院長室だより

 7月中・下旬は、様々な方にご来校いただき、たくさんのかけがえのない素晴らしい経験の機会をいただきました。
 8日には、横浜F・マリノスサッカー教室が開催され、F・マリノスサッカーフラ部のコーチの皆さんに直接、ご指導いただきました。足にボールを挟んで歩いてみるというボールと仲良くなることから始め、パスをしたり、ゴールを決めたりと子どもたちのたくさんの笑顔と歓声に溢れていました。

 17日には、「触る魚図鑑 相模湾編」の贈呈式がありました。この触る魚図鑑は、大阪府在住の餅月正雄さんという芸術活動をされている方が本学院の子どもたちのためにと制作し、寄贈くださったものです。
 触る魚図鑑は、魚の形や海の様子が、見て、触って分かるように装飾されたた手作りの箱の中に収納された5枚のシートに、相模湾に生息するマダイ、マンボウなど27種類の魚が貼られています。贈呈式後、まるで本物と見間違うような魚を触った子どもたちは、「マンボウって、こんな形をしているんだ」、「アンコウも相模湾にいるんだ」など、感想を口にしていました。「魚」は食べたことがあっても、その魚の形を知らないということもありがちです。触る魚図鑑の魚たちを見て、触って、それぞれの魚の特徴を探ったり、魚に興味関心を持ったりするきっかけになってほしいと思っています。

 そして、22日には、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による出張コンサートが開かれました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる弦楽四重奏、美女と野獣、紅蓮華、海の見える街など、子どもたちに馴染みのある曲を生で聴けるというとても贅沢な時間を過ごしました。
 コンサートの最後は、素晴らしい演奏にあわせて、聴衆皆で、「さんぽ」を合唱、楽しい素敵な思い出となりました。
 学院の教育活動を見守り、支えてくださっている方々、素敵な機会を提供くださっている方々に心より感謝申し上げます。

7月28日
横浜訓盲学院 学院長  星 祐子