学院長室だより

 度重なる豪雨、台風により亡くなられた方々に哀悼の意を捧げますとともに、謹んでご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。また、被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、一日も早く、安心できる日常が戻ってくることを心より願っております。

 先だって、みずほ教育福祉財団の教育福祉部長に来校いただき、助成金の贈呈式を行いました。毎年度、教育活動に役立ててほしいと多額の助成金をいただいております。
 今年度の助成金では、理療科の生徒が臨床実習時に使うラスパーエースの他、プレクストークポータブルレコーダー、簡易聴力検査グッズであるヒアリングチェッカー等を購入させていただきました。
 ヒアリングチェッカーは、簡易に聴力を測定することができるため、一般的には、聴覚特別支援学校で活用、日常の教育活動に活かされています。視覚障がいを主とする本校でも、聴覚に障がいのある子どもたちも在籍していることから、医療機関での検査結果は当然のこと、校内でも2名いる言語聴覚士(ST)を中心に、聴力のアセスメントでヒアリングチェッカーを使用し、この距離で、この大きさの声や音なら聞こえているはずといった予測をもとに、日々、かかわっています。
 贈呈式には、理療科の教職員、生徒が出席、生徒代表のお礼の言葉にもありましたが、こうして、日々の教育活動と国家試験合格に向けた取組にご支援いただけることに、改めて感謝申し上げます。

 本日、9月24日に創立137周年記念礼拝をおこないました。本学院は、1889年9月に、シャーロット・ピンクニー・ドレーパー女史によって「盲人福音会」として設立され、今年度、創立137周年を迎えることができました。
 盲人福音会が設立された1889年は、大日本帝国憲法が発布された年です。そして、1894年日清戦争、1904年日露戦争と戦争に突入していった頃です。その激動の時代にあって、盲人福音会が設立され、1900年には神奈川県より私立学校として認可され、「横浜基督教訓盲院」と改称し、視覚に障がいのある子どもたちの教育の礎を築いてきました。
 当時と今は、社会も大きく変わり、私たちを取り巻く環境も大きく変わってきました。しかし、人と人が関わっていく、教育にかける熱い思いは変わることはありません。先達の方々の教育に対する思い、ねがい、情熱、強い意志を引き継ぎ、学院の歴史をつくっていきたいと思います。

9月24日
横浜訓盲学院 学院長  星 祐子